残酷で泥臭い。日の目を浴びないプロテニスプレイヤー
自分はかれこれ6~7年続けている(気づいたら継続していた)ことがございます。
それはテニスのハイライト動画を見ながら眠りにつくことです。
No Youtube No Life なわけです。
食欲・性力・睡眠欲・Youtube見たい欲
もはや四大欲求です。
テニスは、日々の試合を追っていないとATPランキングの変動にもついていけず、新星のプレーヤー情報も見逃してしまう恐れがあるからです。
テレビから情報を得ることはほぼないに等しいですからね。
自分が一体どこに向かいたいのか分からない(笑)ですが、それくらいテニスを見るのが好きだということは確かです。
おかげさまでトップテニスプレーヤーや期待の若手には充実した情報を持っていますが・・・浅はかでした。
プロテニス選手の厳しさが本当によく分かる一冊でした。
スポットライトが当たっているほんの一握りのプレーヤーは日々絶え間ない努力の賜物だと知ったと同時に、日本人選手がこれだけ100位以内に入ることへの誇りさえ感じました。
主人公の関口周一プロは世界ランキング350位(2016/11現在)なのですが、読んでいるこっちがどれも目を背けたくなる苦悩の連続が描かれています。
熱狂的なテニスファンでも知り得なかった現実がそこにはあります。
親御さん、コーチ、関口選手、様々な視点での体験談、特に印象的だったのがサラリーマン家庭がプロテニスプレーヤーをサポートする難しさ。
プロテニスプレーヤーの親御さんの多くが医師や学校教授など高所得層なのですが、関口選手の家庭は一般的なサラリーマン家庭。
ジュニア時代はプロ育成コースのレッスン代に加え国内外への遠征費、プロになっても賞金だけでは食っていけないので工面、工面...
ジュニア時代には親御さんが安いビジネスホテルに泊まり、コンビニで飯を買い、息子の大会を応援に行く。
うん、泣きました。
これからもっと関口選手の動向にアンテナを張ろうと思います。